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無い袖は振れぬ。

おとといの夕食。

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蕪の葉と人参の野菜炒め(写真左上)がステキな一品(写真中央)に。
これは先日、松本先生のお料理教室で習った「ニラの磯辺巻」を生かして作ってみました。
・・って正確には私が作ったのではなく、料理教室に一緒に参加した妹の閃き&作製。
ちなみにお料理教室の詳細はご一緒したkaboちゃんがレポしてくれてます♪

私の作ったイメージは香港の庶民的な食堂での一品。味付けは塩のみです。
だからホントは皿もプラスチックなものが良かったんですけど(笑)、
それらしき感じを醸し出すために花柄のフランスの庶民食器で。
ただしマクロビオティック的に油は控えめで、半ウォーターソテー的に作りました。

で、それをみた妹が磯辺巻に一部を加工致しました。
香港の食堂から一気に京の料亭へ(それはさすがに言い過ぎ!っちゅーの)。
いや~、同じものとは思えません。食感までまったく異なります。
見た目の料理のうちだと改めて痛感致しました。
確かに素材が大切なのはもちろんですけど、盛りつけや見せ方も大事大事。

こういったものって「センス」も必要だと思いますが、
「経験・記憶」っていうのがものすごく大事なんでしょうね。つまり

無い袖は振れぬ

って事だと思うんです。マズイ物しかしらなかったらきっと美味しい料理はできないし、
美しい盛りつけを知らなかったら、よほどの天才でないかぎり、そんなことできないでしょう。
自主勉強も大事ですが、自分よりも遙か彼方のレベルの先生に習うのもとても大事ですね。
松本先生のお教室はあらゆる意味で学習効果絶大です。

ちなみに、先生がその「ニラの磯辺巻」を作っていらっしゃるご様子。料理人ならではの体の動きがとっても勉強になります。
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そして、おとといは磯辺巻ですっかりおなかいっぱいになっちゃったので、野菜炒めは昨夜へ持ち越し。キャベツを追加してベジタブルスパにしました。
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余談ですが、我が家はスパゲッティーもよほどのことが無い限り箸で食しております(笑)。
# by gabugabumaru | 2006-05-12 19:09 | まくみち。

永田農法とマクロビオティック

GWがらみでずいぶん更新を怠ってしまった。
連休は身土不二な休暇を送った・・・ってつまり近場にいただけっていう話なんですけど。
でも、やっぱ土日のお休みとは違ってまとまって休みがあるといろいろな事ができるんだなあ、と改めて思った。勤労学生はめいっぱい学問に捧げる日が休日しかないし、でも遊びたいし、芝居みなきゃだし、気になる展覧会には行きたいし、そんでもって家の片づけとか一週間貯めたもろもろをやらないかんので、あっちゅう間に休日は過ぎてゆくわけだけど、それやってもまだ残りがあるので気になっていたことをいろいろなんか出来た気がする。

連休の最終日のきのうは春の土用の期間も明けたことだし、もうさすがに縮こまるような寒さには襲われないと思うので庭いじりをした。ワタシにとって庭いじり=農作業になる。食いしん坊バンザイな私らしいと我ながら思う。何をもって農作業とするのか正確な所は知らないけれども、私にとっては「食べられる植物を育てること」なのだ。きれいなお花が嫌いなわけではないけど、せっかく手間暇かけて育てるのだから、食べられるものじゃないと燃えないよねー。

まずは草むしりや、雑草が生え放題だった所などを畑っぽくして種蒔き。ずっと使ってみたいと思っていた「たねの森」さんの種を今年はじめてアースデーで購入してあったので、それらをまいた。
今日蒔いたのは
・かぼちゃ
・水菜
・バジル
・カモミール

これらは土に直まき。バジル以外は未知の体験なので、ワクワクしつつもどうなるのかまったく分からないけど、まあ失敗することも大事みたいなので、食べられたらラッキーって気分で。

それから、去年は苗を植えるのが遅すぎて、しょっぼかったけど、それでも花が咲き実がなってそのまんまほっといた紫蘇が最近あちらこちらに発芽しまくっているので、間引いたり、いろいろな場所に移植した。永田農法とマクロビオティック_f0085972_18373273.jpg場所によって日当たりや、肥料や土の具合が違うので、味が異なるのか試してみようかと。母曰く「あまり日に当たりまくると固くなる」といっていたので、アジサイの日陰にも植えてみた。まわりには三つ葉とコリアンダー。こちらは薬味コーナーだね。薬味が庭で取れるっていうのは本当に便利だし、安全だし、なんといっても新鮮なので香りが抜群。普段の料理はその時の気分とストックとの相談で、その場で決めるから、こういった野菜があるのは大変助かるし、料理がおいしくなる。三つ葉(右奥)は去年の夏ぐらいに生協で頼んだ根三つ葉の根っこを試しに植えて、それなりにおいしく食べて、冬には枯れたと思っていたら、なんと越冬していて去年よりスゴイ勢いで育ちまくっている。こうみるとアジサイの葉っぱと見分けが付かないぐらいじゃん。花海棠の木の下なので、落ち葉がたくさん降って保温してくれたようだ。落ち葉効果はコリアンダーにも抜群で、秋まきしたコリアンダーは冬はまったく成長しなかったのに、暖かくなったらぐんぐん育って今ではずいぶん立派になった。マクロビオティック的にはあんまりオススメできない野菜なのだろうけど、エスニック料理的な風味付にはかかせない。わざわざ買いにゆくのはめんどうだし、近所のスーパーのなんて残留農薬が心配だし・・・だからホント庭にストックが生きてあるのは、料理をするのにすっごく助かる。

あとは、チャレンジ永田農法!
去年レインボー薬品で購入したキットを生かせなかったので、今年こそ、と再挑戦。近所の商店街ですべて調達。お花屋でナス、トマト、ピーマンの苗を購入。。。むむっ、やだー、ぜんぜんマクロビオティックで薦めない野菜じゃないッスか~!って真夏にならないと収穫できないし、MAX身土不二だし、まあ許してください(誰に言っているんだ、ワタシ)。鉢は100円ショップ、土は先日大好きな毒蝮三太夫さまがいらした雑貨屋さんで。永田氏が初心者に勧めている川砂が欲しかったけれどなかったので鹿沼土と赤玉土を買って帰った。こうやって代替え商品が選べたのはキットを購入していたおかげ。あとは永田氏のを見つつ、なんとか作業完了。これも参考にしたり。永田農法とマクロビオティック_f0085972_18354815.jpg
水菜は種いっぱい余っていて、蒔き時も限界みたいなので、永田農法でもチャレンジしてみることにした。あとはレインボー薬品で購入したキットで実家からもらったルッコラの苗も植えてみた。これから毎朝楽しみだな~。

ところで、この言わずと知れた永田農法。自分なりに簡単にどんなものかを説明するとすれば、「野菜の原産地に可能な限り近い環境で、必要最小限の水と栄養を与えて育て方る方法」とするかな。こうすると、本来の力がでて、味も栄養も抜群の野菜が育つのだそうで。作業をするにあたって、改めて育て方の本を熟読してみて、あっ!なーんかこれってすっごくマクロビオティックと通じるじゃない!!!と思ったのだ。なぜなら、マクロビオティックの原則の一つ「身土不二」をふまえて、「ご先祖様代々から受け継がれ、自分の生まれ育った環境の周辺で育った食べ物を適量食べる事で、生まれ持った自分の力を最大限生かして暮らしてゆく」ということが、マクロビオティックの根幹の一つだと自分では思っているから。そう考えたら、私もお庭も永田農法的発想で一緒だわ、と思って、あ、これなら今年はがんばれそうだし、うまくいきそうだと思えたのだ♪大昔『美味しんぼ』で永田農法でのトマトの存在に大いに衝撃を受けてから何年経ったのだろう・・・その後SKIP(ユニクロがやってた野菜販売)で、永田農法のお野菜の恩恵を受けて、美味しさを実感していたのもつかの間、やっぱり廃業。去年ちょっと挑戦したけど、時期が悪くてことごとく失敗。でも今年はなんか違う気がする。。。あくまでも予感ですけど、楽しんで育てていこっと。
# by gabugabumaru | 2006-05-08 19:00 | あぐり

秀樹じゃなくったって

毎月お給料日に我が家に届く玄米。


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とってもおいしいです。にこにこ。ネットサーフィンして、ご縁があって見つけたこのお米は山形の森谷ファミリーが作ってくださっているもの。
いつも、お米と一緒におまけと、奥様が作る「もりやくんち通信」という近況報告なんかが書かれたものが同封されてくる。いつもこれを読むのをすごく楽しみにしている。どうやってお米ができているのか、とか、どういう生活をしている方がお米を作ってくださっているのかが分かって、よりお米がおいしくなる。しかもご丁寧に手書きのメッセージまで添えられているのだ♪
そして、今月のものを読んだらびっくり&嬉しいことが書いてあった。
我が家では少し食生活を見直す(いまさらですが・・)ことにしました!(略)まだまだ初心者なのでなんちゃってマクロビ程度なのですが、これから勉強し、皆さんに教わりながら、将来的には色々な情報はもちろん食材を提供できればと考えています!
だってー!!!

私にできることがあるのであれば、できるかぎり協力したいな、なんて思っちゃった。
しかも奇しくも奥様は私と名前が一緒なので、はじめからすっごく親近感があるのだ。

こちらの森谷さんはお米を使った洋菓子も通販していて、そのおいしいお菓子やその時々で収穫された野菜などをおまけでつけてくれる。
・・・だけど、せっかくおいしいて安全なお米の粉をつかったお菓子を作るのなら、マクロビオティックを実践している者としては、マクロビオティック対応のお菓子がモアベターなわけで、そういったお菓子にしてくだされば、自費でも買いたい!というような主旨を伝えたことがあった。ちょっとでしゃばっちゃったかな~、とかも思ったんだけど、以前通信で「お砂糖を気にする方が多く、砂糖を甜菜糖に変えました」とお知らせがあった時に、おそらく自分がそうであるようにマクロビオティックを実践しているから、ここのお米を購入している方が他にもけっこういるんだろうなーって思ったし(現にマクロビオティック仲間のkaboちゃんも同じお米だったんだよねー。これにはたまげた!)。
マクロビオティック対応のお菓子ってまだまだ世の中にあまたあるわけではないから、需要もあると思ったのだ。自分も美味しいお菓子が食べられて、相手も商売繁盛だったらすっごく素敵じゃない。

そうしたら、このような通信が来てすっごく嬉しくなっちゃったのだ。これからの森谷ファミリーに期待大!!!
秀樹じゃなくったって感激っ!なのだ~。
# by gabugabumaru | 2006-04-26 19:36 | まくみち。

春本番

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上の写真左が4/8で、授業開始前の学校。右がきのうの4/20。授業開始から早くも二週目突入。自転車見たらオンシーズンな学校なのが一目瞭然。

それ以上に、びっくりしたのはまわりの緑だ。たった二週間でずいぶんちがう。8日はまだ桜が残り、メタセコイアが寒々しかったけど、今じゃすっかり新緑の木々。

二十四節気では清明(4/5)から穀雨(4/20)へと移った。穀雨を告げるには、あまりに南国的な雨だったけど、こうやって二週間で大きく変化する自然を見ると、つくづく昔の人の知恵の偉大さを知らされる。

マクロビオティックを始めたら、自然と旧暦が気になりだした。どうしてそうなったのか、考えたのだけど、やはり

「米(玄米)をたくさんたべるようになったから」

としか思えない。松本光司先生は「お米を食べなくなっているから、最近日本語をうまく喋ることができない人がいる」というような事をお話しされていた。
マクロビオティックを始める以前の私なら、そういう話を聞いたとしても「なんだそれ!?ヘンなの~」と思ったであろが、今の私はとても納得がゆく。
戦前まで長い間続けられてきた日本の習慣や考え方などなどを、理屈抜きで理解できるようになってきているのだ。これは、マクロビオティックを始めて予想外の収穫だった。古典研究している私には大きな大きなギフトである。知識として頭だけで理解していた昔の人たちのあれや、これやが身体の感覚として分かるようになってきている。


今日の一曲  銀杏BOYZ 「日本人」
# by gabugabumaru | 2006-04-21 16:40 | まくみち。

手抜きトマトソースのパスタ

マクロビオティックのブログなんだから、やっぱ、こういうものないと(笑)。っていうばかりじゃないけど。。。

今日のお昼は会社で全粒粉パスタをゆで、ナチュラルローソンで購入した有機トマトソースに麦味噌とおととい炊いたひじきご飯を入れたトマトソースをかけた。

手抜きトマトソースのパスタ_f0085972_1412114.jpgこのソースは、現在通っているWhole Foods Studioで、学んだ事と、習ったレシピに刺激を受けて作成。
こうやって人から学んだことや、外で食べた料理に刺激を受けて、新たに作った料理を総称して個人的に「インスパイア系」と呼んでいる。マクロビオティックを始めるまでは、現役ラオタ(ラーメンオタクの略)だった私ゆえ、ラーメン用語から拝借。今は年に数回しかラーメン食べなくなっちゃったけど、食に関する情報整理の技術として、ラーメンをとらえる概念がいまだに私の頭の中にあるのだ。とっても良くできているし、とんちも効いているのがよいのだなぁ~。何でも笑いがないとつらいのね、私は。なんといっても心の師匠の一人は高田文夫先生だから。他にもおもろい用語の代表例に「アトム」がある。あの鉄腕アトムの「ラララ、科学の子♪」からきていて、意味は化学調味料(これもまた「カチョー」と皆略ス)や、化学調味料たっぷりラーメンのこと言うんだけど、なかなかいいよね、マクロビオティックでもこういうのあるのかな?

あ、話逸れた。で、今日のは天野先生から昨夜学んだホヤホヤ知識を生かしてみた。陰の強いお野菜(トマト、じゃがいも、ほうれん草など)は、マクロビオティックではできるだけ避けますが、宅配野菜などでどうしても入る野菜を食べる際に、できるだけ中庸に近づけるようにする調理の工夫の一つとして味噌を使うと良いのだそう。これを早速生かして、トマトソースに味噌を入れました。

さらに、昨日のお教室では、蒸し野菜のソースとして、残り物の玄米ご飯を生かしたタルタルソースを習いまして、残りご飯の生かし方って主食的じゃなくて、ソースとかおかずになるんだなあって学習したので、残り物のひじきごはんを入れてみました。ソースが中庸に近づくし、ねばりもでて麺にからむし。こりゃいいや。結果美味しくいただきました。これなら、簡単だしなかなか満足感もあります。家でもやろっと。

今のところ一番家でやるのは私が名付けるところの「ゆみこインスパイア系」。大谷ゆみこさんのレシピを参考にしたものだ。勝手に呼び捨てで恐縮である上に、実は彼女の著作を一冊も持っていない(笑)。家の近所に「つぶつぶカフェ」があるのでそこで食べた、自分では考えもつかない、料理にインスパイアされて、家にあるその辺の材料で料理したりするのだ。再現に近い物あり、素材は異なるが発想方法に刺激されたり、その時々でいろいろ。しかし、大谷さん考案の料理を食べたことで生まれた料理ってことで、それらを「ゆみこインスパイア系」としているのだ。カフェには彼女の著書があるので、それをそこで読んでみたりもしている。雑穀料理が増えたのはまぎれもなく、彼女の影響。

しっかし、昨日のタルタルソースはホント美味だったな~。もうタルタルソースなんて心おきなく堪能できないと思っていたのに(好きだったけど、今は心から美味しいと思えないし、「卵だぁ~」とか考えたら楽しく食べられない)これなら安心。しかもウマウマ♪これにゆみこさんのレシピを生かしたフライとかを食べたら楽しいだろうな~。と夢はふくらむのでした。
# by gabugabumaru | 2006-04-19 14:47 | 自作ごはんインスパイア系